議事録をMarkdown記法でお手軽に作成する方法

Atomエディタを使ってさらに簡単に議事録をMarkdownで書く方法について記事かきました

 Vimエディタを使ったことない人や、初心者の方は以下の記事の方がオススメかもしれません。

議事録書くのが苦手

 議事録を書くのが好きじゃないです。内容はフォーマットに沿って書くだけなので、そんなに難しいことはないのですが、全部テキストファイルで書くとイマイチメリハリがないというか、どれが見出しなのか分からずパッとしませんし、ちょっと画像を貼るということもできません。といっても、いわゆるリッチテキストを使うとなるとOffice系のWordとかPowerPointのソフトになるのですが、私はOffice系のソフトの使い方が下手なことで定評があるため、二の足を踏んでしまいます。何より、ソフトの起動が遅いのが嫌な感じです。議事録ならテキストエディタだけで書いちゃいたいなというのが個人的な思いです。

 そこで使いたいなと思ったのが、Markdown。GitHubでも使いますし、はてなブログでも最近はMarkdownを使って書いていることもあって慣れているのもその理由。

 以降Markdown記法で議事録を書く方法を2つに分けて解説します。

  • VimエディタでMarkdown記法の文章を書く
  • PandocでMarkdown記法のファイルをdocx形式のファイルに変換

 Vimエディタに関しては、Vimエディタって何?って人や、他のエディタで好きなものがある人は飛ばして、Pandocの変換から入っても大丈夫です。要はMarkdown記法で文章が書ければよいので、極端な話、はてなブログをMarkdown記法モードにしてプレビュしながら書いた文章をコピペしても問題ありません。

 ちなみにMac向けの解説ですが、Linuxでも問題ないかと思います。Windowsはちょっと分からないです。頑張ってみてください。

VimエディタでMarkdown記法の文章を書く

Vimエディタ設定とプレビュ設定

 エディタはVimエディタを使います。プラグインを使うと非常に便利です。Vimプラグインの設定の基本に関しては以下参照ください。

 Markdown形式のプレビュを使うため、neobundleの設定をした後、.vimrcに以下のような設定を追記しました。

neobundle設定

NeoBundle 'plasticboy/vim-markdown'
NeoBundle 'kannokanno/previm'
NeoBundle 'tyru/open-browser.vim'

オプション設定

let g:vim_markdown_folding_disabled = 1
au BufRead,BufNewFile *.md set filetype=markdown

 後は、Vimエディタで例えばinput.mdというファイル名でmarkdown形式で議事録を書いて、Vimのノーマルモードで:PrevimOpenと実行すれば、Firefoxが立ち上がりプレビュ画面が表示されます。ファイルを保存すると、プレビュの方も自動で更新されます。

2016/06/19 追記

なんとopen-browser.vimの作者さんからご指摘いただいたので修正しました。感謝!

PandocでMarkdown記法のファイルをdocx形式のファイルに変換

 例えば以下のような議事録をmarkdown記法で書きます。あらかじめ、からあげの画像をkaraage.jpgとして同じディレクトリに追加しておくことで画像も表示できます。ただし、画像のサイズはmarkdown記法では指定できないので、あらかじめ640x480程度にリサイズしておく必要があります。

# からあげレビュ議事録
## 日時
日付:2016/03/31  
時間:お昼  
場所:からあげchick

## 参加者
からあげ

## 食べたからあげ
![karaage](karaage.jpg)

 プレビュすると以下のように表示されます。

f:id:karaage:20160410152020p:plain:w480

 これでだけでも結構よい感じですね。これでpdfに変換とかすれば立派な議事録になります。ただ、docxとかのOffice形式にしたりできないのと、一番上に/Users/karaage/...というディレクリの表示が出ちゃうのがイマイチですね。そんな不満点を改善するためにPandocというmarkdownを変換するアプリを使います。

Pandocで変換

 まずはPandocをインストールしましょう。Homebrewで以下のコマンドを実行しましょう。

$ brew install pandoc

 Homebrewのインストールに関しては、以下記事参照ください。

 Pandocで変換するには、変換したいmarkdownがinput.mdで変換後のファイルをoutput.docxの場合は、以下コマンド実行するだけ

$ pandoc -o output.docx input.md

 これでOfficeファイルを楽々Markdownから出力できます。MacのPagesで開いた様子は以下
f:id:karaage:20160410152740p:plain:w480
 デフォルトの設定でもなかなかよい感じですね。

 Pandocでは様々な形式に対応していて、pdfにも変換できるのですが、Texの環境をセットアップする必要があり非常に面倒くさいので私はPagesを使ってpdfに変換しています。

まとめ

 これでMarkdown記法で議事録始め、色々なちょっとした文章かけるので非常に便利そうです。pdf wordxと様々な形式にも対応できるので、普通に仕事にも使えちゃいそうですね。今回は自分の好みとMacということがあって、エディタにVimを使い、docx開くのにPagesを使いましたが、Windowsでも、他のエディタ(Atom等)や、Wordを使って同じようなことができるはずですので、もし興味あればチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

tableを書きやすくする(2016/04/23追記)

 tableを書くとき、vim-table-modeというプラグイン使うと便利です。以下追記するだけでOK。

NeoBundle 'dhruvasagar/vim-table-mode'           " for markdown(table)
let g:table_mode_corner="|"     

\tm(\押してからtとmを連続して入力)するとtable-modeに切り替わります。あとは、テーブル書くと勝手にいい感じに揃えてくれます。詳しくは以下。

参考記事

vimでMarkdownのプレビュー

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変更履歴

2016/12/24 Atomエディタを使って手軽に書く方法を追記
2016/11/13 リンク切れのサービス削除