ブツ撮りライティング環境をAmazonで揃えようとしたらみるみる巨大化していった

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ブツ取り環境を安く揃えたい

 Godox格安クリップオンストロボとコマンダーを購入して、オフストロボ(カメラからストロボを分離した状態)で撮影できるようになりました。

 次に整えたいのは、撮影環境ですね。巨大な背景紙とスタンドをカートに入れかけたのですが、とりあえずそんな大きなもの(人とか)を撮影するわけでもないので、まずは安価に手に入るもので環境を整えて、それでも不足を感じたらお金を投入していくことにしました。

安価(1000円以下)なライティング環境

背景布

 100均で良さそうなものを購入しました。

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 ネット情報だと、模造紙が使えるという情報もあったのですが、色が白・黒両方欲しかったのと、すぐ折り目や汚れがつきそうだったので保留にしました。代わりに、フェルト・はぎれを購入してきました。540円也。

リフレクター

 直接光を当てると影が強すぎるし、天井バウンスだと調整しづらいので、リフレクターで光を反射させてみることにしました。ネットで激安で話題のリフレクターを購入します。

 なんと320円(購入時価格)。どういう原価計算してるの!?

 以下のように、ガバッと取り付けてやればOKです。

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安価なライティング環境の様子

 860円で揃えた環境が以下です。背景は白いフェルト布を使用して、上の方はテープで止めてます。

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撮影例(安価なライティング環境)

 作例です。まあ、それなりですが素人っぽさが抜けません。

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巨大化するライティング環境

ソフトボックスとライトスタンド

 素人っぽさが抜けないのは、ちゃんと白バック飛ばしができてないことが原因に思えてきました。フェルト布がイマイチというところもありますが、何はともあれ光量マシマシが必要だろうということで、ライトスタンドとソフトボックスを追加購入することにしました。

巨大化したライティング環境の様子

 セッティングしてみた様子です。

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 あっという間に巨大化した撮影環境

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 ソフトボックスにマウント付属しているので、ライトスタンドにGodoxのストロボが取り付けられます

撮影例(巨大化したライティング環境)

 巨大化したライティング環境で撮影した作例です。

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 綺麗にバックが飛んでいます。ただ、影が分かりやすいですね。ポートレート的にはありかもしれませんが、ブツ撮りとしては気になります。2枚目の写真の本の左に出ている写真とか気になりますね。ストロボをもう一つ用意して、影を飛ばしてやりたいところです。

 とりあえず、長時間露光してマニュアルで左右からストロボを焚いてやることで、2台のストロボを模擬して試してみました。

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 バックも綺麗に白バック飛ばしできて、影も消えてかなりそれらしい写真になった気がします。むしろ一見写真っぽくないくらいですね。

レフ板を使ってみる

 Twitterでタケルさんから、「レフ板を使った方が良いですよ」というアドバイスを頂きました。

 なるほど。いきなり2灯目のストロボとソフトボックス買うのは、お金的にもスペース的にも辛そうなので、レフ板で試してみるのはありかもしれません。

 Macbookをレフ板代わりに使うのはアレなので(笑)代わりにダイソーで買った、白い板を使うことにしました。セッティングは以下のような感じです。

ストロボ+ソフトボックスが右側で、左側にレフ板を置いて反射
ストロボ+ソフトボックスが右側で、左側にレフ板を置いて反射
 

レフ板無し
レフ板無し

レフ板あり
レフ板あり

 ワザと違いがでるように、少しストロボ弱めに撮影してみましたが、白い板1枚ある無しで大きく違いますね!

 レフ板として、白い板の代わりに、本記事の冒頭で紹介した激安のリフレクターを使うのも良いと思います。

 リフレクターをレフ板代わりに使う方法は、以下のロンスタさんの動画を2分頃からご覧下さい。この動画色々目から鱗だったので、リフレクターを買った方は見た方が良いです!ちなみに、私はリフレクターを裏返して使えることすら気づかなかった…

撮影背景布を購入

 紙もクシャクシャになってきたので、背景布を購入しました。

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 更に巨大化してこんな感じ

 スタンドは買わずに、ピンで留めて固定しています。リバーシブルで黒と白と両方の背景が使えるのが良いですね。

 ただ、シワはどうしてもあるので、アイロンで伸ばしたり、画像処理で消すしかないですね。

ダイソーで揃える安価なライティング環境

 撮影対象が小さければ、ライトの数を増やしてライトとレフ板の配置を工夫すれば、ある程度小型で綺麗に撮影できるようです。以下記事のブツ撮り環境がめちゃ良さそうだなとか思って一部機材を買い揃えていたりします。小さいものしか撮影しないのであれば、こちらが最高のコストパフォーマンスかもしれませんね。

 以下ライト安かったので購入したのですが、ストロボとの組み合わせだと光量差が大きくてなかなかうまく使えないです。

 と思っていたら、またもやタケルさんからアドバイス。

 その通りでした!ストロボは一瞬の発光に対して、LEDライトは連続的な発光なので、シャッタースピードを長くするほど光量が大きくなります。基本的なシャッタースピードと露出の関係が分かっていれば当たり前のことですね。ストロボを使うと、シャッタースピードと露出の関係がバグってしまいますが、しっかり原理から考えれば良い話でした。

まとめ

 ブツ撮りライティング環境を色々試したら巨大化してきたという話でした。やっぱりある程度の大きさのものを綺麗にライティングしようとしたら、基本的に機材は物理的に大きくならざるを得ないということが、理屈としても体感としても分かってきました。

 最初は、なんでストロボ多灯が重要なのかあんまりピント来てなかったのですが、早くも2台目のストロボ・ソフトボックス・ライトスタンド一式が欲しくなってしまいました。ストロボも沼ですね。恐ろしいです。

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変更履歴

  • 2019/06/30 背景布に関して追記
  • 2019/02/16 レフ板に関して追記、LEDの光量差に対する対応追記