大長編ドラえもん全24巻から学ぶストーリー作り

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大長編ドラえもん全巻買いました

 大長編ドラえもん (全24巻)が、期間限定でポイント半額キャンペーンだったので全部買ってしまいました。正確には、藤子・F・不二雄大全集の大長編ドラえもんと単行本の大長編ドラえもんが一部混ざっていますが、全ての話をカバーしています。

 ある程度買ってから気づいたのですが、藤子・F・不二雄大全集の大長編ドラえもんは、3話セットになっています。価格だけみると少しだけ単行本版の方がお得なのですが、大全集版はイラストや藤子先生自身による作品のあとがきがついています。なので、藤子作品および藤子先生に思い入れがある人は大全集でカバーされている話は、大全集で買い、それ以外を単行本で買うのが良いかなと思います。

大長編ドラえもんにみるストーリー作り

 大長編ドラえもんを読み返して、改めて思うのがそのストーリーの面白さ、バラエティの豊かさですね。これらが全て藤子先生の頭脳から生まれているのだから驚愕です。

 このようなストーリーがどのように生まれてくるかというと、藤子・F・不二雄大全集の大長編ドラえもん(5)の先生自身によるあとがきには

けっきょく出たとこ勝負でいくしかないわけです。

 と書かれています。まさかの勢いまかせ??

 ただ、この発言は藤子先生の照れ隠しの要素が大きいのではないかなと思います。勢いだけにまかせて、魔界大冒険のような計算された構成の作品は作れないはずです。その種明かしは藤子・F・不二雄大全集の大長編ドラえもん(4)のアニメ監督の芝山さんの解説によって明かされます。実は、大量のアイディアが記載されたノートがあり、大筋はあらかじめ決まっていることが読み取れたそうです。最後の調整が勢い任せだったということなのでしょうね。

 藤子先生のノート術・発想法に関しては、以下の本に少し書かれています。

 ノートに関しては、とにかく思い出をメモしておいて膨らませていたという表現があります。

 また、全てをゼロから考えるのでなく、過去の有名作品のエッセンスを取り入れる(藤子先生は「いただき」と読んでいたようです)といったことを頻繁にしていたようです。

 例として「のび太の恐竜」は「野生のエルザ」という作品がベースにあると挙げられていました。宇宙小戦争が「スターウォーズ」と「ガリバー旅行記」と「1984」のエッセンスが組み合わされているのも、藤子先生流の「いただき」なのかもしれませんね。

 そして、これらの手法はまさに名著「アイデアのつくり方」にも書かれていたことですね。「アイデアのつくり方」凄い。藤子先生も読まれたのかもしれませんね。

まとめ

 大長編ドラえもん全24巻買ったという話と、大長編のストーリーから藤子先生の発想術に思いを馳せてみました。

 まだ全部読めてないので、これからじっくり読んで藤子先生のストーリーの作り方を少しでも理解して、自分にも取り入れたいなと思います。そして、何より大切なのは藤子先生の作品を楽しむことですね。

 キャンペーン終わってからブログですすめるやる気の無いブロガーですみませんが、オススメですので、キャンペーン関係なく買うのが良いかなと思います。もちろん、次のキャンペーンのときにまとめて買うのも良いかなと思います(定期的に実施している記憶です)。

大長編ドラえもん (全24巻)

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