藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>は何度も読み返したくなる名作揃い

藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>を全巻揃えました

 少しずつ買っては読みすすめていた藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>。ついに全巻揃えて読破しました。

 藤子先生といえば「ドラえもん」があまりに有名なので、知らない人もいるかもしれませんが、実は大人向けのSF漫画でも多くの名作を残しています。

 そんな藤子先生の珠玉の名作が詰まった、藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>は、おすすめです。

 個人的におすすめの話の簡単な紹介や感想を書いていきたいと思います。そんなに詳しくは書きませんが、ネタバレが少しでも嫌な人は早く買っちゃいましょう!

 オススメは、1巻の表題作である「ミノタウルスの皿」です。宇宙飛行士が、人間と牛の立場が逆転した星に不時着して…という話です。藤子先生のSFの中では一番有名な話ではないかと思います。同じく1巻の「気楽に殺ろうよ」もそうですが、価値観とかルールといったものさしをひっくり返したらどうなるかという思考実験が面白いです。藤子先生の真骨頂ですね。あとは「劇画・オバQ」もオリジナルのオバケのQ太郎知っている人は楽しめる(衝撃を受ける)と思います。

 2巻はなんといっても「ノスタル爺」ですね。読んだ後、言葉を失う衝撃の展開です。

 3巻以降も「みどりの守り神」、4巻は「カンビュセスの籤(くじ)」、5巻は「流血鬼」「宇宙船製造法」と骨太のSF作品が並んでいます。6巻以降も、普通に面白いのですが、ちょっと「これドラえもんで読んだぞ」という話が目立ってくる印象です(笑)

まとめ

 藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>の紹介でした。どれも何度も読み返したくなる名作揃いなので、ファンなら購入必須ですね。

 気になったけど全巻買うのはためらってしまうという方は、とりあえず1巻だけ、もしくは1〜3巻だけ買って読んでみるのがよいかと思います。それで気に入ったら少しずつ買い揃えていけばよいのではないかなと思います。

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