忘れられない伝説のプレゼンテーション3選

伝説のプレゼンテーション

 最近は、いろんな機会にプレゼンテーションをききます。仕事、社外の勉強会、セミナー等など…昔はプレゼンは苦手でしたが、いつの間にか人の前でプレゼンをする機会が増え、前向きなフィードバックをいただくことも増えたので、昔ほどの苦手意識はなくなりました(得意と言えるほどではないですが)。

 そんなプレゼン、一度聞いたら忘れてしまうものがほとんどですが、中にはいつまでも忘れられない名プレゼンテーションも存在します。私の人生の中で忘れられない、伝説とも言えるプレゼンテーションを厳選して3つ紹介したいと思います。

カーネギーメロン大学教授 金出先生

 最初は「素人発想、玄人実行」で有名なカーネギーメロン大学の金出教授です。「素人発想、玄人実行」に関しては、以下の過去ブログ記事参照ください。

 上記記事にも書いてありますが、私は金出先生と同じシンポジウムで発表者側だったことがあります。

 200人近くが参加した大きなシンポジウムで、私が事前に何度も練習して、緊張して発表を待っていたのですが、金出先生はなんと待っている間に猛スピードで発表資料を作っていました。資料完成がほぼプレゼン開始と同時だったのですが、その堂々たる発表ぶりに「さすが…」と圧倒されました。

 発表する回数が常人とは桁違いなので可能な芸当なのでしょうね。私が尊敬するプレゼンの神様、澤円さんも同じようなことをVoicyでおっしゃっていた記憶があります(プレゼン直前まで資料を作っている)。

とある女性研究者のアリのプレゼン

 2つ目は、私が学生のとき参加した、とある学会でのプレゼンです。発表した方の名前も内容もほとんど忘れてしまったのですが、そのスタイルは今も脳裏に焼き付いています。

 その人は、アリに関する研究者だったのですが、プレゼンテーションが始まると、論文をスライドにうつし、一切聴衆をみることなく、PCの画面を凝視しながら論文を読み上げ続けたのです。ダメなプレゼンとして例に挙げられてもおかしくないスタイルですが、一切周りを観ないその姿勢に釘付けになってしまいました。

 専門用語ばかりで、専門家以外完全に置いてきぼりの内容で、こんなのアリなの?と思ったのですが、発表後は専門家からマニアックな質問がバンバンきて、濃密なディスカッションをしていたので、アリだったのかもしれません。

 プレゼンのスタイルは、その人次第で正解はないということを強く意識したプレゼンでした。

IAMAS 小林先生

 最後は、IAMAS(情報科学芸術大学院大学)の教授でありOgaki Mini Maker Faireの総合プロデューサでもある小林先生のプレゼンです。

 Ogaki Mini Maker Faire 2018年にIAMASの小林先生のプレゼンがあったので、最前列で観ていたのですが、なんとプロジェクタにスライドが出ないという会場側の機材トラブル!

 どうなるのかとドキドキしながら見ていたら、全く動じることなく、落ち着き払ってMacbookの小さい画面で堂々とプレゼンを始める小林先生。

 シビレました。あれを観てから、プレゼン中にトラブル起こっても「あのときの小林先生に比べたら」と大抵のことは動じずにいられるようになりました。

まとめ

 私が今だに忘れられないプレゼンテーションを3つ紹介しました。個性豊かなのが面白いですね。プレゼンのスタイルは、人それぞれで正解はなくて、その人らしいプレゼンテーションが、聴衆の心に残るのかもしれません。

 自分のプレゼンも、誰か一人でも忘れられずに心に残ることができたらなと願うとともに、そのようなプレゼンができるように、今後も精進したいなと思います(もし機会をいただければ)。

関連記事