ラズパイマガジン2019年2月号に子供の一人寝支援システム「ひとりで寝れるもん」の記事掲載されました

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ラズパイマガジン2019年2月号に記事が載りました

 ラズパイマガジン2月号に、Raspberry PiとAmazon Dashボタンを使った子供の一人寝支援システム「ひとりで寝れるもん」の記事を掲載いただきました。

ラズパイマガジン 2019年2月号 (日経BPパソコンベストムック)

ラズパイマガジン 2019年2月号 (日経BPパソコンベストムック)

 内容としては、以前作成した「からあげDashボタン」と「見守るくん」を魔合体させて、最新のRaspberry PiとRaspbianに対応した形になっています。

 書籍独自の内容も多く、セットアップも簡易にできるように工夫していますので、もし宜しければご購入検討下さい。

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ラズパイコンテスト受賞作品も面白い

 今月号は、2018年のラズパイコンテスト受賞作品に加え、付録で2014〜2017年のラズパイコンテスト受賞作の内容を見ることができます。

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 コンテストの受賞作を見ると、流石に力作ぞろいで「そういうアイディアがあったかー」とか「これは凄いな!」と思わずひとりごちることしきりでした。「ラズパイでなにつくろっかなー」と漠然と思っている人は、読むだけで色々アイディアがむくむく湧いてくるかもしれませんよ。

 あと、受賞作は「あれ、これどこかのMaker Faireだったりブログでみたことあるやつだ!」というものも多かったです。最初に気づいたのは、しろいとり子 (id:toriko0413)さんと小学五年生の息子さんですね。

 この息子さん、ほんとレベル高くてビックリします。大人気ないので、全然見守るつもりとか無くて、ライバル心むき出しです(笑)負けないぞ!

まとめ

 ラズパイマガジン2月号に記事を書きました。よろしければ書店などでお手にとって見て下さい。

ラズパイマガジン 2019年2月号 (日経BPパソコンベストムック)

ラズパイマガジン 2019年2月号 (日経BPパソコンベストムック)

関連記事

Raspberry Pi上でPython3+rawpyでRAW現像する方法

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Raspberry PiでRAW現像

 以前、Google Colaboratory上でPythonとrawpyというライブラリを使ってRAW現像をしました。

 上記記事を参考にすると、ブラウザ上でRAW現像ができてしまうのですが、ラズパイでスタンドアローンでRAW現像できる専用マシンを作れたら面白そうだなと思い、ラズパイでrawpyをセットアップして、RAW現像できる環境を構築してみることにしました。

Raspberry PiのRAW現像環境セットアップ

 下記記事を参考にRaspberry Piのセットアップをします。

 使用したRaspbianのバージョンは「Raspbian Stretch with desktop」の「2018-11-13」バージョンのものです。スワップファイル増大のところで/etc/dphys-swapfileを最大のCONF_SWAPSIZE=2048に設定しました。

 あとは、ターミナルを開いて以下コマンドを実行してRAW現像に必要な環境を構築します。多分以下が最短でセットアップできる方法だと思います。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install libatlas-base-dev
$ sudo apt-get install libraw-dev
$ sudo apt-get install python3-scipy
$ sudo apt-get install python3-matplotlib
$ pip3 install rawpy
$ pip3 install imageio

 続いて「ゼロから作るRAW現像」の作者MOIZ (id:uzusayuu) さん作の「raw_process」(神リポジトリ)をGitHubからクローンします。

$ cd
$ git clone https://github.com/moizumi99/raw_process

 上記コマンドは、ソフトをネットからコピーするためのものです。上記コマンドの裏側にある、GitHubやGitについて詳しく知りたい人は、以下の記事参照下さい。

Raspberry Pi上でRAW現像

 以下コマンドでRAW現像するスクリプトraw_process.pyを使ってRAW現像します。

$ cd ~/raw_process
$ python3 raw_process.py sample.ARW

 私の環境だと、Raspberry Pi3上で20分以上かかりました。output.pngというファイルが生成されます。

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 以下コマンドでraw_process5.pyというスクリプトを使うと、RAW現像を高速化できるのですが…

$ python3 raw_process5.py sample.ARW

 残念ながらラズパイだとメモリが足りず、「MemoryError」と表示されて途中で止まってしまいました。

まとめ

 ラズパイ上でRAW現像する環境を構築してRAW現像してみました。今後、ラズパイをRAW現像専用マシーンにすべく、専用のインターフェースや専用ソフトを開発しようかと考えてたのですが、ちょっとこの速度だと実用上辛そうなので、考え直すことにしました。ラズパイ5くらいになったら、実用的な速度で動かすことができるかもしれませんね。

 ひょっとしたら、この情報を元に超絶高速化の魔改造してくれるヤバイ人が現れるかもしれないので、情報としてシェアしておきたいと思います。もし高速化実現したら是非教えて下さい(超人任せ)。

Raspberry Pi 3

参考リンク

Raspberry PiでBokehを使おうとしたらエラーになった話 - Qiita

関連記事

ディープラーニングの画像認識性能向上のための泥臭いテクニック

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ディープラーニングの画像認識精度向上に関する工夫に関しての補足

 以下LTで「AI x IoTデバイスとしての Google Vision Kitの可能性と使いこなし」というタイトルでLTしました。

 この記事では、上記のLTでは、話しきれなかったことの補足をしようと思います。

 タスクとしては、Vision Kitを使ってディープラーニングで、手の形を「グー」「チョキ」「パー」を認識してジャンケンするというたわいのないものです。詳細は以下記事参照下さい。

 実際に、デモで使うにあたって、こんな工夫をしたよという話です。特別難しいことをしているわけでなく、地味な泥臭いことの積み重ねです。

環境構築

 安定した環境構築を行うことが重要です。これができるとできないとでは全然結果が変わってきます(体感20〜30%くらい)。もし安定した環境が作れるなら絶対やったほうが良いです。

 私の場合は、以下のように100均で買ったプラボードと照明を用意しました。

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 テストや学習は以下のような環境で行いました f:id:karaage:20181115010639j:plain:w640 

失敗するパターンの学習

 一回学習させてモデルを作って、テストすることで弱点をあぶり出すことも大事です。例えば、同じ自分ので手でも以下のようなものを変えると、簡単に誤認識してしまいました。

  • 手首の角度
  • 指の開き度合い
  • 何もない場合

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 指が開いてないとパーをグーと誤認識

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 何もないのにチョキ

 失敗したパターンを、教師データとして加えたり。何もない状態を「その他」という新しいラベル付けをして学習させることにしました。その他には、グー、チョキ、パー以外の例えば以下のような形を加えたりして、誤判定を減らすことにしました。

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 これ何ていうのでしたっけ?

 その他、少しでも多くの人の手のデータを撮りたかったので、妻にも協力してもらい女性の手も教師データとして加えたりしました。

性能向上のグラフ確認

 テストすると、いとも簡単に精度が100%達成してしまったりすることがありますが、これは信用してはなりません。

f:id:karaage:20181115005947p:plain:w640  いともたやすく100%達成している学習曲線

 そういうときは、大体教師データの質も量も足りていません。上の項で説明したような失敗するパターンを、たくさん教師データに追加して学習しなおしてから再度テストを行いましょう。

 教師データが増えるたびに、学習曲線は以下のように変化していきました。

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 データが増えるほど、学習曲線は複雑な挙動を示しています。これが必ずしも正しいというわけではないですが、少なくともすぐに精度が100%まで上がりきって張り付いていたら、データやプログラムを疑ったほうが良いです。

ハードウェア的な問題

 今回、Vision Kitのラズパイカメラで撮影していて、たまに画面の色が変になる問題がありました。

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 色が変になる例

 結局今だに原因不明なのですが、撮影のパラメータを変更して頻度を減らすことはできました(0には成りませんでした)。こういった、理想的なデータセットでは起こらないようなハードウェア的な問題にも対処する必要があります。

OMMF2018のデモ結果

 デモでは、70〜80%程度は正しく成功していたかなという印象です(正確に測定できていないです)。失敗は色々あって、原因としては以下あたりです。

  • 照明の電池が切れて来て暗くなってきた
  • 子供の手で失敗(学習させてないパターン)
  • 服の袖がノイズとなって失敗
  • ボードが動いてしまって余計な背景が写り込んでしまった

 デモ中も、色々な人のデータは取得し続けました。教師データとして使えば更に精度上げられると思います。このような貪欲にデータを集める姿勢が制度向上に重要だと思います(多分)。

 ちなみに、同じようなディープラーニングの画像認識を使った展示をしていた他のグループで、非常に逆光が厳しい場所の展示をしているグループがいました。当然、ほとんど認識できていなかったです。環境がいかに重要か分かりますね。私は奥の方の場所だったので問題なかったのですが、デモや本番テストの時は環境を事前に確認することも重要です。

まとめ

 ディープラーニングの画像認識性能向上のために自分が実際試してみたテクニックを紹介しました。知っている人にとっては「こんなの当たり前だよ」と鼻で笑われるような内容かとは思います。

 ただ、ディープラーニングの精度向上というと、理想的なデータセットは既に与えられていて、いかにモデルや学習のハイパーパラメータをいじって性能を向上させるかという話は多いのですが、意外と実世界でどうやって教師データ集めて、精度を上げるかという泥臭い話は少なかったりするので、多少なりとも需要はあるのかな?とか思って書いてみました。

 モデルやパラメータを改良して1%向上させるというのも、もちろん重要なことですし、ビッグデータを扱う世界ではその1%で億という単位の利益が出たりするのも事実ですが、私は実世界でディープラーニング応用するために、いかに性能を発揮させるかという、エンジニアリング的なことにわりと興味がある方だったりします。

 今後もこういった実用的な使いこなしの部分を中心に、色々試しつつ知見を貯めていこうと思います。

参考記事

Inside of Deep Learning (ディープラーニングの性能改善手法 一覧) - Qiita

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変更履歴

2018/12/27 文章を微修正

IoTLT名古屋で「AI x IoTデバイスとしての Google Vision Kitの可能性と使いこなし」という題で発表しました

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IoT LTに前日に登壇することを決めた話

 2週間ほど前ですが、「OMMF2018も終わってひと段落と言いたいところだけど、来週から出張あって予定詰まってるなー」みたいなことをTwitterで呟いたら、以下の地獄のようなリプライが来ました。

 「明日!?」しかも、私LTとかやったことないんですけど。ちなみにLTというのは、Lightning Talks(ライトニングトーク)の略で5分くらいで行う短いプレゼンのことです。

 ちょっとキツイかなーと思ったのですが、IoTLT名古屋は一度参加したことあるし、一回くらいLTもやってみても良いかなという軽い気持ちで参加することにしました。イベントのページは以下です。

LT発表内容

 発表スライドは以下です。「AI x IoTデバイスとしての Google Vision Kitの可能性と使いこなし」という無駄に長いタイトルです。昔やったIoT関係のことでも話そうかなと思ったのですが、折角なので新しめのネタにしてみました。

 スライド途中の動画は再生されないので、以下で補完ください。

 IoT関係ないじゃん!というツッコミは置いておいて下さい(笑)

まとめ

 初めてLTというものをやってみました。しかも決めたのが前日。当日は、和やかな雰囲気でLTで登壇する人は、ほぼ全員お知り合いだったので、それほど緊張せず発表できました。そして、半分くらいの人が、当日その場でLTの資料を作ってました。当日に資料作る、そういうのもあるんだ!

 内容と反応はそこそこといった感じでしょうか。やはりお題に沿ってもっとIoT色の強い内容にすべきだったなと反省しております(笑)

 勉強会2度目の参加でLT登壇したので、次は勉強会の開催でしょうか?やってみたい気もありますが、当方イベント主催するタイプではないのですよね。そもそもイベント主催したとして、誰か来てくれるのだろうか?まあ来年の密かな目標にしておきたいなと思います(笑)

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日経Linux2019年1月号に記事掲載されました&特別付録が豪華ラズパイ特集!

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日経Linux2019年1月号に記事が掲載されています

 12/7(金)発売の日経Linux2019年1月号に私の記事が掲載されています。

日経Linux 2019年 1 月号

日経Linux 2019年 1 月号

 11月号に引き続き、二度目の掲載となります。私の記事に関しては、以下のラズパイマガジンに掲載された記事と同じものとなりますので、もしこの記事のみが目当ての方がいらっしゃったら、どちらかを購入いただければ問題ありません。

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日経Linux2019年1月号は付録のラズパイ&電子工作入門ブック

 日経Linux、私の記事以外も読んでみました(注:日経BP編集部様より献本いただきました)。

 前回の日経Linuxに対する妻の感想が「付録の方が雑誌より分厚くてワロタw」のように、付録が本誌より豪華なことで定評がある(?)日経Linuxさんですが、今回も付録が豪華です。

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 本誌と付録の厚みがほぼ同じ!

 しかも付録がラズパイ&電子工作入門ブック!ラズパイのセットアップにはじまり。サーバーの立ち上げ方から、ラズパイZero、簡単な電子工作まで初心者向けに盛りだくさんの内容です。

 最新のRaspbianに対応しているので、久しぶりにラズパイ触る人にもよいかもしれませんね。なかなか良い内容と思いました。

まとめ

 日経Linuxの自分の記事と付録の紹介でした。豪華な付録はもちろん、本誌の特集も気になっていたUbuntu18.10なので、個人的には中々ヒットでした。しかし、これだけラズパイの内容が多いと、気になるのはラズパイマガジンとの住み分け…

 私のTwitterのタイムライン見ても、両方買っている人も結構いるようなので「日経Linux・ラズパイマガジン」として毎月発売でもよいのでは?と勝手なことを思って見たり(笑)

日経Linux 2019年 1 月号

日経Linux 2019年 1 月号

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個人的に注目しているAdvent Calendarまとめ(2018年版)

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2018年 注目のAdvent Calendar

 年末といえばAdvent Calendarの時期ですね。Advent Calendarというのは、12月中に毎日クリスマスまで技術的な記事を交代で投稿するというお祭りイベント的なもので、今年も既にスタートしています。

 今のところ個人的にチェックして追いかけているAdvent Calendarをまとめておこうと思います。そうです、これは完全に自分のメモです。自分のメモをワールドワイドに公開しているのです。

 Qiitaでは、Advent Calendar参加のプレゼント企画をしているので、こちらをきっかけに実施するのも良いかもしれません。

IoT関係

ひとりでIoTまるっとチュートリアル Advent Calendar 2018 - Qiita

IoTLT Advent Calendar 2018 - Qiita

SORACOM LTE-M Button powered by AWS Advent Calendar 2018 - Qiita

SORACOM Advent Calendar 2018 - Qiita

おうちハック Advent Calendar 2018 - Qiita

AI(データサイエンス)・画像処理・ロボティクス・VR

TensorFlow Advent Calendar 2018 - Qiita

Keras Advent Calendar 2018 - Qiita

kaggle Advent Calendar 2018 - Qiita

Chainer/CuPy Advent Calendar 2018 - Qiita

BrainPad Advent Calendar 2018 - Qiita

ROSアドベントカレンダー Advent Calendar 2018 - Qiita

OpenCV Advent Calendar 2018 - Qiita

Voxel Advent Calendar 2018 - Adventar

Oculus Rift Advent Calendar 2018 - Qiita

電子工作・マイコン

Raspberry Pi Advent Calendar 2018 - Adventar

#クラッピーチャレンジ Advent Calendar 2018 - Adventar

M5Stack Advent Calendar 2018 - Qiita

プログラミング・その他

Processing Advent Calendar 2018 - Qiita

こどもとプログラミング Advent Calendar 2018 - Adventar

ライティングや編集にまつわるあれこれ Advent Calendar 2018 - Adventar

Game Boy Advent Calendar 2018 - Adventar

まとめ

 今年注目してるAdvent Calendarをまとめました。個人的に一番注目しているのは、昨年の「ひとりでデータ分析ガチ勉 Advent Calendar 2017」に引き続き、今年もIoTをテーマで独りAdvent Calendarマラソンをしている、ほけきよ(id:imslotter)さんの「ひとりでIoTまるっとチュートリアル Advent Calendar 2018」です。IoTに興味がある方は要チェックです!

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VS Code(Visual Studio Code)でRaspberry Pi上のファイルをリモートからファイル編集する手軽な方法

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VS Codeを最近よく使っています

 ずっとVimエディタを使用してのですが、最近少しVS Codeにも浮気中です。以下のように色々拡張を入れて結構便利に使っています。

 今は、急ぎで少し修正したい場合はVim、じっくりコーディングする場合はVS Codeと使い分けている感じです。

「SSH FS」拡張でリモートのファイルの編集

 ローカルマシン上のファイル編集は特に困らないのですが、困るのは以下のようにリモートのマシン(サーバ等)上のファイルを編集したいときですね。 f:id:karaage:20180929160459j:plain:w640

 特に、リモートのマシンがRaspberry Pi(ラズパイ)のように非力だとVS Codeを動かすには重くて辛いです。

 今までは、Remote VS Codeという拡張機能を使っていたのですが、SSHでトンネルを掘った上に、1つ1つ編集する対象のファイルを指定しないといけないので結構不便です。普通にリモートマシンをマウントしている感覚でVS Codeから編集できないのかなーと妄想しながら、そんなソフトを作る技術力もないので悶々と枕を濡らしながら寝る日々でした(大げさ)。

 そんな中、私は神を見つけました!

 使い方は「SSH FS」という拡張機能を追加して、上記の記事通り設定するだけです。Raspberry Piのデフォルト設定の場合は、SSHのコンフィギュレーションファイルの設定は以下でOKです。

{
    "label": "raspberry pi",
    "root": "/home/pi",
    "host": "raspberrypi.local",
    "port": 22,
    "username": "pi",
    "password": "raspberry"
}

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 追記:最新のバージョンだと、コンフィグ画面が以下のように変わっているようです。

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 設定する内容としては、ホスト名raspberrypi.localとポート22、ユーザー名、パスワードが設定されていれば問題はありません。

 これで、VS Codeからクリック一発で、Raspberry PiにSSH接続してリモート上のファイルをまるでローカルのファイルの如く編集できます。最高かよ!これをずっと求めていました…

まとめ

 技術的な記事の紹介だけなので、VS Codeの記事に追記しようとしたのですが、あまりに便利なので思わず勢いで1記事書いてしまいました(笑)たまにはこういうのも良いですよね。ラズパイ上のファイルを編集するだけでなくて、色々応用できそうですね。この拡張のおかげで、今後もますますVS Codeを使うことが増えそうです。

追記:Remote Development機能に関して

 VS Codeにオフィシャルに「Remote Development」という拡張が提供されたので、こちらを使った方がイケているかもしれません、詳細は以下リンク先を参照下さい。

VSCodeのSSH接続機能で、RaspberryPi内のコードを編集してデバッグ - Qiita

 私自身はまだ試せていないので、いずれ試せたら記事書いてみたいと思います。

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変更履歴

  • 2020/05/02 Remote Developmentに関して追記
  • 2019/05/27 バージョン変更による微修正

Ogaki Mini Maker Faire 2018 #OMMF2018 に「変デジ開発室」で出展します

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Ogaki Mini Maker Faire 2018

 12/1(土)〜2(日)に開催されるOgaki Mini Maker Faire 2018(OMMF2018)に出展いたします。

 Ogaki Mini Maker Faireに関しては2016年に引き続き、2度目の参加となります。前回同様「変デジ開発室」として、自作した変なデジカメを出展します。

 このブログでもおなじみの、Raspberry Pi・カメラ・人工知能を組み合わせて、市販していない(できない)カメラを展示予定です。デモ等も用意していますので、ぜひお立ち寄り下さい。

 特設サイトも準備いたしました。

OMMF2018情報

 モノづくり的なことに興味あれば楽しめるイベントと思いますので、入場無料ですし、もしお近くで時間ありましたら気軽に来ていただけましたら幸いです。

 会場の岐阜県大垣市 ソフトピアジャパンへのアクセスは以下です。

 お越しの際は、是非お声をかけて下さい。

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中判フィルムカメラをデジカメ化する「ZANGI BRONICA」の作例

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「ZANGI BRONICA(ザンギブロニカ)」開発継続中です

 以前開発中と紹介した「ZANGI BRONICA」、実はだいぶ開発停滞していたのですが、ようやく開発を再開しました。

 ハードウェア的な変更としては、スイッチを2つつけたのと、モバイルバッテリを中に仕込めるようにしただけです。 

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 こんな感じ

 本当は、圧力センサをカメラのシャッターにつけて、シャッターを連動するようにしたかったのですが、タッチパネルディスプレイとSPI通信が干渉してしまい動かせませんでした。無念…ポート的には空いているから使えるはずなんですけどね…

 見た目的には、以下のような感じです。

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 ソフトウェアは、昔作った「変デジカメラ」をベースに、スイッチで撮影・プレビューをできるようにしました。ソフトウェアはGitHubで公開しています。

「ZANGI BRONICA」試写

 ようやく外に持ち出せるようになったので、外で「ZANGI BRONICA」で撮影してみました。なかなか味のある写真が撮れているのではないでしょうか?

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続きを読む

ラズパイマガジン2018年12月号に「Vision Kit」を使った人工知能ジャンケンゲーム「Deep Janken」の記事を書きました

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ラズパイマガジン2018年12月号に記事が載りました

 ラズパイマガジン12月号に、GoogleのAIカメラ「Vision Kit」に関する記事を載せていただきました。現時点で既に書店で発売中です。

ラズパイマガジン 2018年12月号 (日経BPパソコンベストムック)

ラズパイマガジン 2018年12月号 (日経BPパソコンベストムック)

 商業誌での記事掲載は、ラズパイマガジン10月号と日経Linux11月号に続いて3ヶ月連続となります、イエイ!(詳細は以下記事参照下さい)

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Google AIY Vision Kitを普通のデジカメにするソフト「simple_cam.py」を作りました

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Vision Kitで色々遊んでいます

 最近「Google Vision Kit」で色々実験をしています。

 「Google Vision Kit」のセットアップ方法や使い方に関しては、公式サイトを見てもらえれば良いのですが、慣れた人向けに書かれているのと、英語なので初学者の方には少し億劫かもしれません。そんな方には、ラズパイマガジン2018年10月号か日経Linux2018年11月号が、セットアップ含めたチュートリアル的記事がありオススメです。というか私が記事を書いているのでただの宣伝です。よろしければどうぞ。

日経Linux(リナックス) 2018年11月号 [雑誌]

日経Linux(リナックス) 2018年11月号 [雑誌]

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日経Linux2018年11月号に「Vision Kit」記事が掲載されています

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日経Linuxに記事が掲載されました

 すっかり書くのを忘れていたのですが、日経Linux2018年11月号に私の記事が掲載されています。

日経Linux(リナックス) 2018年11月号 [雑誌]

日経Linux(リナックス) 2018年11月号 [雑誌]

 内容としては以前ラズパイマガジンに掲載された「Vision Kit」に関する記事と同じものとなります(多少のデザインの変更のみ)。

 ラズパイマガジンの内容の一部を日経Linuxに転載ということはよくあるようですね。なので「Vision Kit」の記事だけに関して言えば、ラズパイマガジンか日経Linuxのどちらか一方を購入いただければ良いかなと思います。

 私も、念のためデザイン含め一通りチェックしたくらいで特に何をしたわけでもありません(なので発売したこと自体忘れていました)。折角だし買おうかなとツイッターに呟いたら、出版社の方から献本いただきました。催促したみたいで申し訳なかったのですが、記事掲載された人には基本送られるものが発送忘れられいただけなので、まあ怪我の功名(?)ということで

日経Linux2018年11月号感想

 ささっと読んで見ました。ちなみに日経Linuxはごくたまに読むという程度です。半分くらいラズパイの記事で結構ビックリしました。ラズパイ恐るべし…ラズパイの画像処理の記事とか興味ある人には結構良さそうでしたね。

 あと、内容自体は意外に知っていることが多かったので「あれ、自分って意外とLinux詳しい?」と勘違いしてしまいそうでした。あと、Linuxのインストールディスクがちゃんとついていて、めちゃくちゃ懐かしい気持ちになりました。どんな感想でしょうね、すみません(笑)

 ちなみに、心優しき妻も本屋まで確認していってくれました。初めて日経Linuxを読んだ妻の感想は以下です。

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 右側のがうわさの分厚い付録です!

まとめ

 日経Linuxに記事が載っていますよという宣伝でした。特に沢山売れたら私にどうということは無いのですが、もしよろしければ本屋で手にとってみて下さい。

 疑り深い私は、本屋にちゃんと並んでいることを確認して、壮大なドッキリでないことを確認してきました(笑)

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 ちなみに、来月も商業誌に記事が載る予定です。また発売のタイミングでお知らせになると思いますので(一部の方は)お楽しみに。

日経Linux(リナックス) 2018年11月号 [雑誌]

日経Linux(リナックス) 2018年11月号 [雑誌]

iPhoneのショートカット機能を使ってRaspberry Piを手軽にWiFiカメラにする方法

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iPhoneのショートカット機能でラズパイをWiFiカメラにする

 iOS12から追加された「ショートカット」アプリ。なんとsshでコマンドも投げられるということで、Raspberry Piと組み合わせて色々応用ができそうです。以前も以下のようなことを呟いてみました。

 誰かやってくれないかなと心待ちにしていたのですが、結局誰もやってくれなかったので自分で試してみることにしました。予想通り思った以上に便利でした!

 具体的には、Raspberry Piとカメラモジュールを組み合わせたラズパイカメラとiPhoneで以下のようなことができました。

  • iPhoneをラズパイカメラのリモートシャッターにしてiPhoneで撮影
  • Siriの音声認識でラズパイカメラをリモートで撮影
  • iPhoneでラズパイカメラの写真をプレビュー

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 試してみたい方は、続きをごらん下さい。

続きを読む

Raspberry PiのPythonライブラリはpipよりapt-getで入れるのが断然早い

Raspberry PiのPythonライブラリに関して

 Twitterでつぶやいたら、意外に知らない人が多そうだったので、自分へのメモも兼ねて記事にしておきます。

 Raspberry PiのPythonライブラリは、pipで入れる方法とapt-getで入れる方法の2つあって、apt-getで入れる方が断然早いです。pipだとビルドから始まってしまうことが多いので、非常に時間がかかるんですよね。詳しい理由はわかりませんが、Armマイコンだからなのだと思います(多分、単純にpipのバイナリパッケージを用意してくれる人が少ない)。

 Python2、Python3それぞれで説明します。

Python2でのapt-getで入るPythonライブラリ

 よく入れるもので、時間がかかるものです。

 Numpy、PIL、Pandas、Matplotlibは、それぞれ以下のコマンドの上から順に対応しています。

$ sudo apt-get install python-numpy
$ sudo apt-get install python-imaging
$ sudo apt-get install python-pandas
$ sudo apt-get install python-matplotlib

 Open CVは、以下2行です。

$ sudo apt-get install libopencv-dev
$ sudo apt-get install python-opencv

Python3でのapt-getで入るPythonライブラリ

 Python3の場合は、以下です。

 Numpy、PIL、Pandas、Matplotlibは以下です。

$ sudo apt-get install python3-numpy
$ sudo apt-get install python3-imaging
$ sudo apt-get install python3-pandas
$ sudo apt-get install python3-matplotlib

 2019/10/22 追記:Raspbian BuslerではOpen CVは以下サイトを参考にインストールしました。

Raspberry Pi + Python 3 に OpenCV 3 をなるべく簡単にインストールする - Qiita

 簡単にセットアップできるコマンドを用意しました。以下2行でセットアップできます。

$ wget https://raw.githubusercontent.com/karaage0703/raspberry-pi-setup/master/setup-opencv-raspbian-buster.sh
$ chmod 755 setup-opencv-raspbian-buster.sh
$ ./setup-opencv-raspbian-buster.sh

 他の方法としては、試してないですが以下も良さそうです。

ラズパイ3にOpenCV3/4を簡単に導入 - Qiita

 Raspbian Stretch世代では、以下コマンドでOpen CVがインストールできました(過去情報です)。

$ wget https://github.com/mt08xx/files/raw/master/opencv-rpi/libopencv3_3.4.0-20180115.1_armhf.deb
$ sudo apt install -y ./libopencv3_3.4.0-20180115.1_armhf.deb
$ sudo ldconfig

機械学習(ディープラーニング)をする場合のセットアップ

 単純にそれぞれのライブラリを使いたいだけなら、上記で良いのですが。機械学習、特にTensorFlowやKerasを使ったディープラーニングをしたい場合は、Numpy等のバージョンとの組み合わせによってはうまく動かなかったりするので注意が必要です。

 TensorFlow+Kerasの場合は、以下記事参照してセットアップ下さい。

 なるべくapt-getを使って、極力早くセットアップできるような手順になっています。OpenCVとかTensorFlowを1からビルドしようとすると数時間とか平気でかかるので、最新バージョンが必須のとき以外は、パッケージ版をインストールするのが吉です。

まとめ

 Raspberry PiでのPythonライブラリを手軽にいれる方法を紹介してみました。こういう、地味に初心者には気づかない罠みたいなので嫌になっちゃうこと多いですよね。少しでも知見が多くの人の役に立てば幸いです。

関連記事

変更履歴

  • 2020/01/14 ディープラーニングのセットアップに関する記事へのリンク差し替え
  • 2019/10/22 Raspbain BuslerでのOpen CVのインストール方法を修正

無料で読める公式ラズパイマガジン 「The MagPi Magazine」のPDFを簡単にゲットできる方法

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「The MagPi Magazine」

 2018/9/11 発売の「ラズパイマガジン」というRaspberry Piの専門誌に、Google製の「Vision Kit」という、カメラキットの解説記事を書かさせていただいています。詳しくは下記記事参照下さい(宣伝)。

 そして、最近ふと「ラズパイマガジン」で検索してみて知ったのですが、ラズパイが生まれた国のイギリスには、本家ラズパイマガジンとでも言うべき「The MagPi Magazine」というRaspberry Piの雑誌があります。そして、なんとその「The MagPi Magazine」(以下マグパイマガジン)、実はPDFなら無料で読めるのです(紙は有料)。

 以下が公式サイトです。

The MagPi Magazine - The official Raspberry Pi magazineThe MagPi Magazine

 以下から、気になる特集の本をクリックして、右下の「DOWNLOAD FREE」をクリックするとPDFがダウンロードできます。

Back Issues & books - The MagPi MagazineThe MagPi Magazine

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 ちなみに、イギリスの雑誌なので当然全て英語です。日本語のものが読みたい場合は「ラズパイマガジン」を買いましょう。

マグパイマガジンの無料PDFを一気に簡単にダウンロード

 PDFダウンロード、実際やってみると地味に大変です。なんというか、その…無料で公開してもらっておいてなんですが…一括ダウンロードできない??

 人間の欲望は果てしないですね。恐るべきことに、探したらそんな果てしない欲望に答えるようなソフトがありました。

 READMEを読むと、Windows、Macそれぞれでの使い方が書いてあります。

 参考までにMacでの使い方を書いておくと、ターミナルを開いて以下の5行のコードをコピペするだけで、マグパイマガジンのPDFが全て一気にダウンロードできます。

$ git clone https://github.com/joergi/MagPiDownloader
$ cd MagPiDownloader/linux_mac
$ bash magpi-issue-downloader.sh
$ bash magpi-education-downloader.sh
$ bash magpi-special-issue-downloader.sh

f:id:karaage:20180914235035p:plain:w640  This is 最高

まとめ

 本家ラズパイマガジンとでもいうべき「マグパイマガジン」はPDFでなら無料で読めるよというご紹介でした。

 これを無料で公開しているとは…流石ラズパイを作った国イギリスですね。まだ気になる記事をいくつか見ただけですが、デザインも内容も無料とは思えないクオリティです。当然全て英語ですが、半分くらいは写真やプログラムのソースコードなので、そんなに気にならないのじゃないかなと思います。

 私はiPhoneに入れておいて、暇なときに少しずつ読もうかなと思っています。

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 電子積み本がどんどん増える…

 お金が無くて、ラズパイの情報に飢えているという人や、英語に自信があるという方は一度読んでみるとよいのじゃないかなと思います。英語がどうしてもダメという人は、日本語のラズパイマガジンをどうぞ!

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