AI初心者向けの独学本「からあげ先生のとにかく楽しいAI自作教室」を執筆しました

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AI初心者向けの書籍を出します

 AI初心者向けの書籍「からあげ先生のとにかく楽しいAI自作教室」が2021/1/8に発売となります。既にAmazonページも作成されております。Kindleを中心とした電子書籍は、ネットでの反応に応える形で先行配信となり、すでに購入可能です。本記事末尾に追記しています。

 商業誌への寄稿をしたり、共著で「Jetson Nano超入門」を執筆したことはありましたが、単書の本は初めてとなります。気合いを入れて書き上げました。なにとぞよろしくお願いいたします。

 ちなみに、最初に断っておきますが。表紙とタイトルは出版社さんが決定しております。もちろん私も確認の上でGoを出していますが、自分から人気ブロガーを名乗っているわけではありませんので何卒ご理解を。

 最初は、結構硬めの表紙になりそうな雰囲気だったので、いきなりこれが出てきたとき、編集者さんがタイトルを考えすぎてどうかしてしまったのかと思いました。でも、見ているうちに「悪くないかも」と思ってきたので、私もどうかしてしまったかもしれません。

本を書いたきっかけと経緯

 本書が生まれたきっかけは、何と言っても「ディープラーニングおじさん」との出会いです。読んだことない方は以下記事をごらんください(おそらく、私のブログで一番多くの人に読まれた記事です)。

 この出会いをきっかけに、たくさんのAI関係の人と知り合いになり、商業誌へのAI関係記事の寄稿、Googleの勉強会での登壇AI勉強会の主催PyCon Mini Shizuokaでのキーノートスピーカーとしての登壇などのAIに関する情報を発信してきました。その際、多くの方から「AI に関してもっと深く知りたい、勉強したい」という声を聞きました。

 今の世の中には、多くのAI関係の本が出版されています。ただ、初心者がつまずきやすいハードルを乗り越える最短経路を、実践を主体に学習する方法とともに示している入門書は、まだまだ数少ないのではないかと実感しています。私自身は、決してAIの専門家ではないのですが、初心者に近い分、そのようなつまずきどころをフォローし、期待に応えられるような本を書けるのではないかと考え、この本を執筆しました。

書籍の内容

 この本は、AIには興味あるけど、なかなか次の一歩を踏み出せないという人のために書いた本です。具体的には、「画像認識」「自然言語処理」「画像生成」「姿勢推定」「エッジコンピューティング」とAIに関する幅広い技術を実践しながら学んでいく意欲的な構成となっています。

 ちなみに、はてなブロガーとして、自然言語処理の章では、あの超有名ブロガー「フミコ・フミオ先生」 (id:Delete_All) と「姿勢推定」の章のフリー素材としておなじみ「ろんすた」さん (id:lonestartx)が登場します!また、新型コロナウイルスの影響で、深刻なフリー素材不足に陥ったため、私も1部身体を張っています(モザイク入りです)。お楽しみに!

 内容的には、今までブログで書いてきた記事、商業誌に寄稿した記事、勉強会の登壇で話してきたことをベースにしています。ただ、過去の記事の寄せ集めではなく、公開した後いただいたフィードバックをきっちり反映していますし、半分以上は新たに書き起こしています。使用しているコードも、ほとんど全部書き直しています。

 位置付けとしては、初心者向けに実践と理論をバランスよく学べる、AI初心者の最初の1冊的な位置付けになっています。既存の本をマッピングすると以下のような感じになるのではないかなと考えています。

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初心者でも楽々学習

 実践にあたっては、Google Colaboratory(Google Colab)というサービスを使って、PCのブラウザさえあれば環境構築無しで手軽に誰でも学習が始められるようになっています。

 この手軽に始められるというのがAIの学習にとって重要だと思っています。そのため、文系でAIの知識のないWindowsユーザの妻に、最初の読者となり本の内容を試してもらいました。いくつかつまずきどころはあったものの、1週間でほぼ一通りの内容を実践することができて、AIへの理解を深め、興味を持ってもらうことができました。

 表紙のコピーである「1 週間であなたも AI プログラマー!」という表現は、以上のような考えと実際の体験から記載しています(なので誇大広告ではない…はずです)。AI初心者の方も、まずは 1週間で書籍の内容を1通り実践することを目標に進めて欲しいなと思っています。

 妻の証言(ツイート)

コラム

 本書では、箸休め的にところどころ、私と妻の対話形式の形でコラムを入れています。

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 コラムのイメージ

 コラムの内容は、私が様々な勉強会やイベントでの登壇時に直接受けた質問と対応、ネットでメールやTwitterのDM上でのやりとりなどをベースにしたものです。

 なお、コラムの特別版として「ディープラーニングおじさんとのインタビュー」も掲載しています。コラムの内容は、他の本にはないユニークなものと思います。是非飛ばさず読んでほしいです。

 なお、妻のアイコンは、私のアイコンと同じく、デザイナーのいまがわ (id:i_magawa)さんに今回の本のために書き下ろしていただきました!感謝です!

サポートページ

 書籍で使用しているコードは、全て以下のGitHubのリポジトリで公開されています。

 TensorFlow 2.x + Kerasのコードが主体となっています。本書のメインとなる画像認識のコードに関してはPyTorchのバージョンのコードも公開していますので、PyTorchに興味あるという人も参考になると思います。

 本書への質問受け付けや、誤記訂正内容の公開なども上記サイトで実施しますのでぜひご活用ください。正直、サポートサイトだけでも結構学べてしまうのですが、書籍を合わせて読むことでより理解が深まる内容となっていますので、是非合わせてお楽しみください。

本への協力の感謝

 本の謝辞を書いていて気づいたのは、この本は本当に多くの人の協力によって生まれたということです。以前共著で本を書いたときよりも、今回の方が「自分で書いた」という気持ちは薄いかもしれません。それだけ、多くの人との出会いから得たものが詰まった本になっています。

 その上、現役のデータサイエンティスト、エンジニアの方々にレビューしていただき、よりクオリティの高いものを作り出すことができました。この本の制作を通じて、AIに関しても文章を書くことに関しても多くのことを学びました。おそらくこの本を作ることで、一番学びを得たのは私自身ではないかと思っています。

 皆様にも、この本を読むことで私がAIを知ってから5年間で得た学びの全てを、短期間で一つでも多く効率よく学んでいただけたらとても嬉しく思います。

まとめ

 AIの初心者向けの本「からあげ先生のとにかく楽しいAI自作教室」を執筆しましたというお知らせでした。

 本書は、新型コロナウイルスが蔓延しつつあるコロナ禍の間に主に執筆しました。偉大な物理学者であるアイザック・ニュートンは、ペストが流行した際 の休暇に万有引力をはじめとする数多くの発見をして科学に貢献しましたが、凡人の私には本書 1 冊を生み出すのが精一杯でした。

 ニュートンの貢献には遠く及びませんが、本書が読者のみなさまの人生を少しでも良いもの・豊かなものにできたら、筆者としては望外の喜びです。この本によって、第2、第3のディープラーニングおじさんが誕生することを心より願っています。

 購入先、書籍のレビュー、書籍で使われるコードなど、サポートサイトに記載していますので、購入検討している方はこちらも参照ください。

電子書籍版が2020/12/22先行販売されました

 なんと電子書籍版が先行販売となりました。既にKindle, 楽天 Koboなどの各プラットフォームで購入可能です。

 Kindle

 楽天Kobo

 詳しくは、以下記事参照ください。

 何とぞよろしくお願いいたします。

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変更履歴

  • 2020/12/22 電子書籍の先行販売に関して追記

個人的に注目しているAdvent Calendarまとめ(2020年版)

2020年注目のAdvent Calendar

 今年もAdvent Calendarの時期がやってきました。Advent Calendarというのは、12月中に毎日クリスマスまで技術的な記事を交代で投稿するというお祭り的なイベントです。いつの間にか毎年恒例で、個人的にチェックして追いかけているAdvent Calendarを記事にまとめるようになってしまったので、今年も惰性でまとめてみたいと思います。

 まとめてみたといっても、自分のTwitterのタイムラインに流れてきたAdvent Calendarの情報のうち、きになるもののリンクをメモっているだけです。ジャンルもバラバラでとりとめないものですが、誰かの参考になれば幸いです。

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シェルスクリプトマガジン vol.69 特集の拡張基板「Jetson & Pi 電力測定ボード」を使ってみました

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シェルスクリプトマガジン特製「Jetson & Pi 電力測定ボード」

 久しぶりのJetson Nanoの話題です。11/25発売のシェルスクリプトマガジン vol.69を購入しました。

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 この本で特集されているJetson NanoとRaspberry Pi用の雑誌特製の拡張基板ですが、実は以前からモニターテストに参加していました。本も発売し情報解禁となったので、紹介してみたいと思います。

 なお、基板は雑誌には付属しておらず、別途購入するという形になります。販売はBit Trade Oneさんですが、Amazonからも買えます、便利ですね。部品は実装済みなので初心者でも安心です。

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ラズパイマガジン2020年10月号寄稿とGetWild退勤トレンド1位を記念してAI姿勢推定でGet Wildしてみた

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ラズパイマガジン2020年10月号に寄稿しました

 ラズパイマガジン10月号に寄稿しています。ラズパイマガジンへの寄稿は、2月号での寄稿以来約8ヶ月ぶりとなります。

 紙書籍

 電子書籍

ラズパイマガジン 2020年10月号

ラズパイマガジン 2020年10月号

  • 発売日: 2020/09/11
  • メディア: Kindle版

 特集「電子工作基本ワザ30」の中で、ラズパイでAIを使って姿勢推定する記事を4ページ書いています。今回の特集は @PINTOさんの「PINTO_model_zoo」のモデルを使わさせていただきました(@PINTOさんには事前連絡了承済みです)。ほぼ、@PINTOさんの記事といっても過言ではないでしょう(笑)

 「PINTO_model_zoo」に関しては、以下Qiita記事参照ください。

 そして、本ブログ読者にはおなじみ、変デジ研究所所長のロンスタさんにも、読者モデル(読モ)として登場いただきました!詳しくは、変デジ研究所の書評記事へGo!

GetWild退勤がトレンド1位なのでAI姿勢推定でGet Wild

 ここで話は打って変わり、9/11に何故か「Get Wild退勤」がTwitterのトレンド1位になり、4年前に書いたブログ記事が今更少しバズるという珍事が発生しました(笑)

 30年以上前の曲なのに、定期的に話題になる「Get Wild」は本当に凄い曲ですね。久しぶりにCITY HUNTERのエンディングが観たくなり、Amazon Primeで思わずCITY HUNTERの1話をレンタル購入してしまいました(なんと1話は、無料でレンタルできました!)。

 やっぱり良いですねGet Wild。メロディーはもちろん、CITY HUNTERのアニメも、意味が分かりそうで全く分からない歌詞も最高です。特に印象的なのはBメロの以下のシーンです。

f:id:karaage:20200911235649p:plain:w640 アニメ CITY HUNTER エンディングより引用

 謎の女性の後ろ、シマシマ(ブラインド?)をバックに走る獠(リョウ)

 「これをAI姿勢推定で再現したい!」

 という謎の使命感に襲われ、衝動的にソフトを作ってリポジトリにアップしてしまいました。ラズパイが書籍通りセットアップできていれば、以下コマンドで動かせます。

$ python3 it_your_pain.py --camera_type=’raspi_cam’

 く、クオリティ低過ぎる…でも公開してしまいます。これが本当のGet Wildですね。

まとめ

 ラズパイマガジン2020年10月号に寄稿した記事とGet Wildの紹介でした。特集の記事、私以外の方が書いたものも、面白いものがたくさんありました。興味持たれた方は、ぜひ購入検討ください。

 記事で紹介した、姿勢推定ソフトのリポジトリは以下となります。

 書籍を読むのがオススメですが、慣れている人ならリポジトリのREADMEを読めば動かせると思いますので、とりあえず試してみるのも良いかなと思います。

 紙書籍

 電子書籍

ラズパイマガジン 2020年10月号

ラズパイマガジン 2020年10月号

  • 発売日: 2020/09/11
  • メディア: Kindle版

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変更履歴

  • 2020/09/14 変デジ研究所 ロンスタさんに関して追記

日経Linux2020年9月号に記事寄稿のお知らせとレビュー

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日経Linux2020年9月号に記事が掲載されています

 8/7(金)発売の日経Linux2020年9月号に記事を寄稿しました。寄稿した関係で、日経BP様から献本をいただきました。

日経Linux 2020年 9 月号

日経Linux 2020年 9 月号

  • 発売日: 2020/08/07
  • メディア: 雑誌

 内容としては、以前ラズパイマガジン2019年8月号に掲載されたものがベースとなった記事の再掲(3ページ程度)となります。

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ディープラーニングで物体検出が手軽にできる「Object Detection Tools」をTensorFlow 2.xに対応しました

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素材提供:「変デジ研究所」 ロンスタさん

「Object Detection Tools」とは

 TensorFlowで物体検出するためのライブラリ「Object Detection API」を簡単に使えるようにするためのツール(スクリプト・設定集)です。詳細は以下記事参照ください。

 「Object Detection API」がTensorFlow 2.xに対応するということで、「Object Detection Tools」も1部TensorFlow 2.xに対応しました。

 詳しくは、Qiitaに記事を投稿しているので参照ください。

 本当はこんなに一気にやるつもりなかったのですが、つい一気に土日の空き時間を全て費やしてやってしまいました。

 気になっていた、EfficientDetやCenterNetも使えるので良い感じです。EfficeintDetは、小さいモデルだと速度も良い感じですね。あとは検出性能が気になるので、じっくり確認していきたいなと思っています。

 ラズパイやJetson Nanoでも動く…と思うのですが、まだTensorFlow 2.xでは試せていません…誰か試したら教えてください。

まとめ

 拙作のツールのアップデートの紹介でした。最近ずっとTensorFlow内蔵のKerasばっかり使っていたので、最初パニックと絶望に襲われていましたが、Twitter上で助けられ、なんとか自分のやりたい最低限のことはできるようになりました。

 TensorFlowで物体検出、意外に手軽に実践するのが難しかったりするのですが、「Object Detection Tools」だとかなり手軽にできるので、興味ある方は試してみてください。

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ラズパイとNFCタグを使ったオートメーションが便利かも

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iPhoneとNFCタグの連携が便利そう

 以下のようなiPhoneとNFCタグの連携での自動化が便利という記事が人気になっていました。

 iPhoneとNFCタグに近づけることをトリガに、様々なアクションができるという話なのですが、確かに色々便利なアイデアがありそうだなーと思いました。

 iPhone XS以降か一部のAndroid端末で使えるテクニックのようです。

ラズパイにNFCタグをつけて便利にするアイデア

 NFCのアイデア自体は、無数にありそうなので、自分はラズパイ(Raspberry Pi)に限定して、NFCタグを活用するアイデアをいくつか考えてみることにしました。

 NFCタグの設定方法自体は、最初に紹介した記事と、以下の記事を参考にしました。

 この辺りは、「NFCタグ iPhone」で検索すればたくさん情報が出てくるので割愛します。

ラズパイの見守りカメラのサーバにアクセス

 我が家では、ラズパイで子供の見守りカメラを作って、24時間運用しています。詳細やセットアップ方法に関しては、以下記事参照ください。

 仕組み的には「RPi-Cam-Web-Interface」というソフトを使って、ラズパイにカメラで撮影した内容を公開するサーバを立てて、そこにスマホでアクセスするという形になっています。

 使いたいときに、たまに設定したアドレスを忘れてしまうということがあるので、サーバのURLに自動でアクセスするようなNFCタグを貼ってみました。

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 右下のがNFCタグです

 これで、NFCタグにiPhoneを近づければ、すぐスマホでラズパイのカメラサーバにアクセスできます。

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 写真は、昔の試作機のもの

ラズパイカメラのシャッター

 続いては、ラズパイカメラのシャッターに使うというアイデアです。

 NFCタグをトリガにアクションを設定できるiPhoneのショートカット機能ですが、実はsshでコマンドを投げることができます。

 これを応用すれば、ラズパイにiPhoneを近づけることをトリガに、ラズパイカメラのシャッターを切ることができますね。

ラズパイでのデモ

 上記のラズパイカメラのシャッターの応用です。sshで好きなコマンドを投げることができるので可能性は無限大(?)です。

 あらかじめ、ラズパイ側にスクリプトを仕込んでおいて、NFCタグを用意しておけば、iPhoneにNFCタグを近づけてデモをするといったことができます。スクリプトとNFCタグを複数用意しておけば、複数種類のデモをするといったこともできますね。

 キーボードやモニタを繋げたくない(繋げられない)ときでも、スイッチを半田付けしなくても、スマートにデモができそうです。ただしネットワーク環境が必要になるので、その点は注意ください。

まとめ

 ラズパイとNFCタグを使ったオートメーション機能の応用例を紹介してみました。アイデア次第では、便利に使えそうだなという気がする一方。意外と、使用ケースは限定的なので、使いどころは難しいかもなとも感じます。新しいiPhoneじゃないと使えないのも、辛い点ですね(妻のiPhone 7では使えませんでした)。

 実際に使う人は100人に1人くらいかなと思います。ただ、使う人にとっては、かなり刺さる機能ではないかなと思います。Suicaなどの交通系ICカードでも使えますので、手元にあればとりあえずそれで試してみるのも良いかと思います。NFCタグ自体もシール式はとても安いので、とりあえず買っておくのもありだと思います(私はとりあえず買いました)。

 NFCタグは「NTAG213NFCステッカー」を使いましたが、私のiPhone 11 Proでは問題なく使用できました。

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ラズパイ定点観測カメラの動画とタイムスタックフォト

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ラズパイカメラで定点観測

 以前作った以下の動画の続きです。

 だいぶ育ってきました。

 撮影のタイムスケールを変えるだけで、グッと面白くなるのがタイムラプスの良いところだなと思います。

 タイムラプスを応用した手法の写真で、タイムスタックフォトというのもあります。ネットで記事みて、なんとなく撮影方法(加工方法?)を想像して自分でソフトから自作して真似してみました。もう6年くらい前ですね。詳細は以下記事参照ください。

まとめ

 外に出なくても、ものの見方を変えるだけで面白い写真や動画をとれるかもしれませんという話でした。

 といいつつも、最近めっきり写真を撮る機会も、モチベーションも減ってしまっていてなんとかしたいなーという気持ちです。ファインダーのぞいて、自分でシャッター切るの意外に好きだったんだなと今更ながら思ったりしています(笑)

 出かけて、シャッター切って、あとは祈るみたいなことをひたすら繰り返したいですね。

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ラズパイを超お手軽に定点観測カメラにする方法

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ラズパイを超お手軽定点観測カメラにしてみた

 ベランダの家庭菜園でアサガオを育て始めたので、久しぶりにRaspberry Pi(ラズパイ)を使って定点観測(タイムラプス撮影)してみることにしました。

 ラズパイを使った家庭菜園の定点観測に関しては、以前「電波ガーデニング」と名付けたプロジェクトをしていたので、そちらを活用することにしました。

 このときは、100円均一のケースで防水したり、温度・湿度センサをつけて測定したりと色々やっていたのですが、今回は単純にカメラでの撮影だけすることにしました。

 過去にやったことですが、需要あるかもしれないのでメモがわりに必要なものや、セットアップ方法を書いておきます。

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「PC-9801Pi 2 ラズベリーパイ PC-98化計画」を読んでラズパイ4を憧れのPC-98化してみた

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ラズパイを憧れのPC-98に

 「PC-9801Pi2 ラズベリーパイPC-98化計画」なる魅惑的な書籍が売っていたのでつい買ってしまいました。

PC-9801Pi2 ラズベリーパイPC-98化計画

 サイトでは、Amazon PayでAmazonのアカウント経由で簡単に購入できました。ラズパイ上でPC-98のエミュレータやMS-DOS(正確にはMS-DOSクローンのFreeDOS)を動かすという魅力的なプロジェクトに取り組んでいる本です。

 早速本の通り試してみたら、確かにラズパイ4をPC-98化できました。

 結構手順が煩雑だったので、スクリプト化してみました。セットアップ方法を自分へのメモとして残しておきます。

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PyCon mini Shizuoka「ラズベリーパイの”パイ”とはなんのことだ。」というタイトルでキーノートスピーカーとして登壇しました

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PyCon mini 静岡 キーノートスピーカーとして登壇しました。

 体調を崩しており、更新に間が空いてしまいました(ようやく回復しつつあります)。先週、PyCon mini Shizuokaで「ラズベリーパイの”パイ”とはなんのことだ。」というタイトルで発表しました。PyConに関しては、以下記事参照下さい。

 謎のウイルスの関係で、オンライン配信になり。不安一杯でしたが、精一杯発表させていただきました。

 最初、私の方のミスでしばらく配信されなかったのと、途中画面表示が、機材側の都合でうまく表示されない(全画面表示で画面が切れる)トラブルがあり、心臓が2回ほど止まりかかりました。その後、なんとか持ち直し時間一杯で発表を無事行うことができました。

 オンライン配信のプレゼンテーション側の心がけや準備は、また記事を書きたいと思います。また、今回多くのトラブルにあいながら、最後までイベントを続けてくださった。PyCon mini Shizuoka運営の皆様に感謝したいと思います。

 また、愛知からの生配信に協力いただいたスタートアップガレージの関係者、および配信に参加してくださった皆様に心からお礼申し上げます。

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ディープラーニングでテルミンみたいな音を奏でる楽器「Deep Theremin」を作ってみた

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第2回ディープラーニングガジェット品評会で発表してきました

 ディープラーニングガジェット品評会で「ディープラーニングで テルミン作ってみるミン 〜 Deep Thereminの調べ〜」というタイトルで発表してきました。

 作ったものの動画はこちらです。

 やりたいことは単純なのに、お金ばっかり(約5万円)かかってしまい、あまりレスポンスがよくないという地獄のような楽器です。ディープラーニングの使いどころを間違えてしまった感があります。

 発表した資料は以下です。興味ある方は是非。

 資料に出てくる、昔作ったテルミンっぽい楽器は以下になります。

 作り方は以下です。Deep Thereminの10分の1くらいの材料費でできます(笑)

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2月のイベント登壇予定「第2回ディープラーニングガジェット品評会」「PyCon mini Shizuoka 2020」

2月のイベント告知

 2月は、以下2つのイベントで発表予定です。

「第2回ディープラーニングガジェット品評会 2/15」

「PyCon mini Shizuoka 2020 2/29」

 お陰様で、両方ともほぼ定員は満席となっています。PyCon mini Shizuokaは、僅かに残り席あるようですので、もし興味ある方は是非!

ディープラーニングガジェット品評会

 ディープラーニングガジェット品評会は、「ディープラーニングで何か面白いことするぞ!」って人の集まりです。とても気が狂った素敵なメンバーが集まるので、楽しみにしております。

 ちなみに、私と高橋さんは、気が狂っているのでこの2週間後のPyCon miniにも登壇予定です。

 去年の様子は以下記事参照下さい。

PyCon mini Shizuoka 2020 2/29

 PyCon mini Shizuokaに関しては、以下記事参照下さい。

 キーノートスピーカーとしてプレゼンさせていただきます。公式サイトを見ると、大学の先生と並んで、食べ物の名前の謎の男が並んでいるシュールな絵が見られます。

 「ラズベリーパイの"パイ"とはなんのことだ。」というタイトルでPythonxハードウェアの可能性や、趣味のモノづくり(Maker)に関するお話をする予定です。ちなみにタイトルの元ネタは、あの国民的グルメ漫画です。

まとめ

 2月のイベントの告知をさせていただきました。プレゼンの方は、絶賛練習中+資料作成中です。仕事で出張続きで、練習する時間が取れないため、やむを得ず、出張の移動中にプレゼンを練習している状況です。

 1月はJetson Nano超入門の筆者パネルディスカッションがありましたし、3月4月は実は、仕事の方で発表をしないといけないので、今年はずっとプレゼンが続いている状況です。一体何故こんなことに…

 というわけで、イベントに来られる方は是非気軽にお声をかけて下さい。資料の方は、ネットで公開予定ですので、ブログやTwitterをフォローしていただけましたら幸いです。

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ラズパイをJetson Nanoのサブボードとして使う方法(電源供給とシリアル通信)

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ラズパイをJetson Nanoのサブボードとして使いたい

 久しぶりに、ちょっとマニアックな電子工作ネタを書いてみます。みなさん、Jetson Nano使っていますか?Jetson Nano便利ですよね。ただ、Jetson Nanoですが、自分の場合以下のようなケースで困ることがあります。

  • 重いディープラーニングと、リアルタイム性必要な処理を同時に走らせるときに負荷分散したい
  • 標準でアナログオーディオ出力※がないので、オーディオが必要なアプリを作りづらい

 そんなときに良いなと思ったのが、Jetson Nanoとラズパイの組み合わせです。ラズパイならオーディオ出力含めた、豊富な入出力がありますし、かなりの計算能力があり負荷分散も可能です。

 特に、Jetson Nanoとラズパイは、ピンコンパチなので、Jetson Nanoから電源供給してシリアル通信すれば、Jetson Nanoのサブボードとして使えそうです。Jetson Nanoとラズパイの組み合わせは、かなり便利そうですね。

 もちろん通信だけなら、Ether経由でもできるのですが、直接コンパクトに接続できる点は、シリアル通信の利点だと思います。今回の内容は、半田付け無しで簡単に接続できるので、初心者にもオススメの内容となっています。

 なお、本文の最後に記載していますが、私の環境ではJetson Nanoからラズパイに電源供給した際は、Jetson Nanoでディープラーニング等の重い計算処理を走らせるとシリアル通信が正しくできない問題が発生しました。その場合は、ラズパイの電源を外部から供給することで解決できます。

追記 ※Jetson Nano、HDMI経由のオーディオ出力は可能です。HDMIアダプター等を使えば、オーディオ信号を取り出すことは可能です。具体的な周辺機器に関しては、以下記事を参照下さい。

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ラズパイマガジン2020年2月号にAI特集記事を寄稿しました

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ラズパイマガジン2020年2月号に寄稿しています

 ラズパイマガジン2月号に、20ページ以上にわたるAI特集の記事を寄稿しました。

ラズパイマガジン 2020年2月号 (日経BPパソコンベストムック)

ラズパイマガジン 2020年2月号 (日経BPパソコンベストムック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2020/01/14
  • メディア: ムック

 今回、ラズパイマガジンへの寄稿記事としては、過去最大の規模となる記事です!そして、そんな気合の入った記事にも関わらず、自分の名前を載せるのを忘れるという痛恨のミスをしていました(笑)。出来上がった本を読んでから気づきました、テストなら0点ですね(笑)まあ、載ったところで食べ物の名前なので、大した違いはないですし、わかる人にはわかると思うので気にしないことにします。 追記:名前ちゃんと載っていたようです!私の早とちりでした。

 前半は、ジャンケンの手の形を題材に、画像認識のAIモデルを作成してラズパイで画像認識。後半は、前半の画像認識を応用して、改造したルンバのAI化にチャレンジするという意欲的(過激?)な内容になっています。

 AIの学習に関しては、Google Colaboratoryを活用することで、PCのブラウザさえあれば誰でも簡単にAIモデルの学習までを実現できるように工夫しています。ルンバが無くても、PCのブラウザ上で画像認識の学習と認識のテストまでは行えるので、興味がある方は是非読んでみて下さい。

 また、今回サポートページも用意しています。

 特集で使用した、Google Colaboratoryのノートブック、参考にした書籍・サイトの情報などを載せています。こちらも書籍と合わせて参考にしていただけましたら幸いです。

ラズパイ4特集・ラズパイコンテストグランプリ作品作り方も読み応えあり!

 2月号は、ラズパイ4が発売直後ということで、ラズパイ4の特集に加えて、ラズパイコンテストのグランプリの結果と、その作品の作り方が惜しげも無く公開された小冊子が付録としてついてきます。

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 ラズパイ4は、ハードウェア中心に気になる発熱・モニタとの相性問題・電源問題・ラズパイ3との性能差といった多くの人が気になる点をしっかり抑えています。一通り読んでおくと、何かでハマったときに「あ、あれのことかも?」とヒントになりそうな気がします。

 また、ラズパイコンテストグランプリは、相変わらず見ているだけで面白いですし、色々アイディアの刺激を貰えて良いですね。

 お知り合いでは、去年に引き続き、しろいとり子 (id:toriko0413)さんの小学6年生の息子さんが受賞されていました。

小6息子くんみんなのラズパイコンテスト2019で受賞しました - カワリモノ息子の技術メモ的な〜

 あと、Maker Faire常連のすいラボさんもラズパイのレジで受賞されていました!

ラズパイでレジつくってみた - 趣味TECHオンライン | 趣味のモノづくりを応援するオンラインメディア

 他にも気づいてないだけで、結構知り合いが受賞していそうな予感がします(そっと教えて下さい)。みなさんおめでとうございます!

まとめ

 ラズパイマガジン2020年2月号にAI特集の記事を寄稿しました。今回は、私の特集以外にもラズパイ4の特集・ラズパイコンテストグランプリの発表。グランプリ作品の作り方を公開した小冊子と、非常に盛りだくさんな内容です。

 いつも以上にお得な号だと思いますので、興味ある方は是非購入検討してみて下さい。

ラズパイマガジン 2020年2月号 (日経BPパソコンベストムック)

ラズパイマガジン 2020年2月号 (日経BPパソコンベストムック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2020/01/14
  • メディア: ムック

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